飛距離が出ない…。その原因は、可動域にあり!?
安積さんは「ライザップゴルフには、飛距離についての悩みを抱えて通い始めるゲストも多いです」と話します。飛距離を伸ばすためには、そのためのテクニックを身につけることも大切ですが、土台になるのはゴルファー自身のフィジカルを向上させる事。中でも重要なのが可動域を拡げることで、どれだけ筋力があっても、可動域が狭いとその力を十分に生かせないと言います。
なぜなら、ゴルフのスイングは回旋運動によってできているから。飛距離を出すためには、下半身から上半身の順で適切に回旋運動を行うことが必要ですが、筋肉が硬く可動域が狭いと、十分な回旋量が確保できずに力だけでスイングする癖につながってしまいます。
そこで重要になるのが、可動域を拡げるためのストレッチ&ケア。今回は安積さんに、可動域を拡げて飛距離を伸ばすためのコツを聞きました。
cause1. 下半身が硬い
下半身の硬さは立位前屈をすることでわかります。手が床につかない場合は、大殿筋などの下半身の筋肉が硬くなっている可能性があります。
cause2. 肩甲骨が硬い
肩甲骨の硬さは、腕を上げることでわかります。壁に背中を軽くつけて腕をまっすぐに上げたときに、耳の真横に腕がつかない場合は、肩甲骨の可動域が狭くなっている可能性があります。
飛距離につながるおすすめアプローチ
柔軟性を生かすための土台は、踏ん張りが効く足
早速関節をケア……と言いたいところですが、飛距離アップのためのケアは足の裏から始まります。
なぜなら、せっかく関節や筋肉をケアしても、それを支える足に正しく体重をかけられなければ意味がなくなってしまうから。下半身、上半身を始める前に、まずは足の裏を丁寧にケアしていきます。
お尻周りのケアで、下半身へアプローチ!
足の裏をケアしたら、骨盤の後ろから太ももの横に伸びる殿筋(お尻の筋肉)をケアしていきます。
大殿筋・中殿筋・小殿筋からなる殿筋は、股関節を伸ばす機能、股関節を外旋・内旋させる機能を持っています。殿筋が過度に緊張していると、股関節がうまく回らなくなってスイングに悪影響があるばかりか、片足でバランスを取って立つことが難しくなる場合もあります。
殿筋をケアし、効率の良いスイングを目指しましょう。
- 使用時間
- 左右1分ずつ、計2分
- POINT
- 腰に近いところから足の付け根あたりにかけて動かしましょう
肩甲骨と背中をケアして、“回旋できる身体”を目指す
肩甲骨は筋肉によって支えられている部位。そのため、肩甲骨周りの筋肉をケアすることでスイングの幅も大きくなります。
- 使用時間
- 左右1分15秒ずつ、計2分30秒
- POINT
- 肩甲骨と背骨の間に、縦横に動かしながら当てましょう
肩周りの筋肉は「ローテーターカフ」と呼ばれ、肩甲下筋・棘上筋・棘下筋(小円筋も入れた方がいいかと思います)などからなっています。ローテーターカフは肩を外旋・内旋させる動きに加え、腕を上下・前後に動かすときにも使われています。ゴルフのスイングにおいてもローテーターカフは重要な役割を担っており、日ごろからケアをしておくことがパフォーマンスアップにもつながります。
- POINT
- 頭に近づけすぎず、骨に当たらないよう気をつけましょう
自宅でのボディケアを日常に!
「可動域は年齢とともに狭くなっていくもの。ゴルフが好きな方の中にも、若いころと比べると身体がうまく回らなくなってきたと感じられる方も多いのではないでしょうか」と安積さん。しかし、スイングの練習をしたり、ラウンドを回ったりするだけでは可動域を広げることは難しいと言います。
そこで効果的なのが、自宅でのケア。ライザップゴルフのゲストにも、自宅に帰った後や、ラウンド前のケアを推奨しているそうです。
「ゴルフのスイングは、想像以上の運動量。レッスン後に適切なケアをすることが大切です。また、せっかくお悩みを解消するためにレッスンに通ってくれているのですから、ご自宅でも継続的にケアやストレッチに取り組んで、レッスンの効果をより高めてほしいです」