自分自身を知り、
目標は高く。
限界を超えるための
挑戦を続けること。

プロバレーボール選手
ドクターエア・
スペシャルアドバイザー

柳田 将洋

Masahiro Yanagida

躍進を続けるバレーボール日本代表のキャプテンとしてチームを支える柳田将洋選手。プロ転向や海外移籍、複数のチームでのプレーなどを経験し、自分の身体を知ることの大切さを実感したと言います。

自分の限界を超えるためには何が必要だったのかに気づいて実践し、自身に向き合いながら成長を続けてきた柳田選手。バレーボールファンのみならず、すべてのスポーツ愛好家、身体を鍛えたいと考える方々に向けて、その挑戦のストーリーを語っていただきました。

大きな分岐点となったプロ転向・海外移籍

2015年からV・プレミアリーグでのプレーを始めていました。その中で自分がどうやって成長していくべきかを考えた時、何かを変えていかないといけないと思いました。

その時、環境を変え、自分をより厳しい所に身を置くべきだという自分なりの答えを出しました。そして2017年に会社員としてプレーする事を辞めプロへ転向し、海外への移籍を決断しました。

自分より身長の高い海外の選手と戦うことを当たり前にして、慣れた日本を離れて外国でプレーすることは、自分の限界を超えるステップになりました。この大きな分岐点となる海外移籍がなかったら、今の自分はなかったと思います。

大切なのは自分自身の身体を知ること

ドイツやポーランドでのプレーは、文化や食事の違い、言葉の壁と戦うことでもありました。その中でも最も強く感じたことは、コートの中でも外でも、自分の言いたいことをはっきり言うことが必要だということです。

例えばトレーナーのケアを受ける時、日本では何も言わなくてもトレーナーからアクションを起こしてくれましたが、海外では自分から言わないとサポートはしてくれません。常駐のトレーナーがいないこともありました。

そこで気づいたのが、「自分の身体のことを、自分自身で知る」ことの大切さです。トレーナーによる治療は大切で、もちろん必要ですが、自分の身体は自分でメンテナンスできる方が良い、自分の有効活用できる時間も増える、と気づきました。

身体は自身のリアクションで成り立っています。自分にしっかりと向き合うことで、身体のどこに刺激を与えれば動きやすいのか、どこを緩めれば痛みが消えるのか、ということが理解できるようになりました。ドクターエアのストレッチロールSや3Dコンディショニングボールをはじめとしたケアツールも、部位や目的によって自分なりに使い分けるようにしています。

自分自身の身体を知ることの大切さを実感

身体的にも精神的にも、疲れは持ち越さない

普段の練習に入る前には必ず身体に刺激を入れるようにしています。多少は筋肉を緩めることもしますが、例えば軽いウエイトを持って、自分の身体のどこに刺激を与えれば動きやすくなるかを意識します。

練習後にはストレッチをして疲労が残らないように筋肉を緩め、リラックスできる状況を作ります。

疲労が蓄積すると急な怪我や慢性的な痛みにつながりやすいので、その日にたまった疲れを翌日には残さないということを強く意識しています。身体は正直で、疲れを抜かないと、次の日にはしっかり反動が出てきてしまいます。

メンタル的にもリラックスすることを心がけています。時には何もしないでソファに寝転んで、起きているのか寝ているのか分からない状態で1時間ゆっくりすることもあります。こうして頭の切り替えも行うことで、次にまた動き出せているような気がします。

目標はなるべく高く掲げてトライ!

プロ転向・海外移籍の前は、今ほど真剣に自分の身体に向き合ってなかったと思います。今の感覚で、もう少し若ければもっとハードなトレーニングに取り組み続けられたのかもしれません。自分の身体やケアの知識をどれだけ早く知るかはとても大切です。

でも一方で、スポーツにおける人の限界はここだと決めつけることはできないものではないでしょうか。自分がどうなりたいか、という所をなるべく高く掲げてトライすることが大事だと思います。

自分の場合は、まずオリンピックに出てメダルを取りたいという大きな目標があり、そのためにどういうステップを踏んでいけばいいのかという設定をしました。最初のステップは、日本代表に選ばれ続けることで、そのためにプロ転向と海外移籍を決意したのです。

目標はなるべく高く掲げてトライ!

限界を超えるイメージを持つことが重要

今までの枠を超えて何かに挑戦したいと思ったときは、できるだけ大きな目標を設定して、自分の現在地と、そこまでの階段の上がり方を1つ1つ明確にすれば行動しやすくなると思います。

自分でそのステップを上がるイメージを持つことで、さらに上の限界を超えるチャレンジができるのではないでしょうか。

限界が分かるのは未来のことであって、今の時点で超えられるかどうかは分かりません。自分で設定したステップに挑戦し、休む時は休み、バランスよく継続していけば、大きな目標に一歩ずつ近づき、きっと限界を超えることもできるはずです。

柳田将洋柳田将洋やなぎだ・まさひろ

柳田将洋やなぎだ・まさひろ

1992年7月6日生まれ。
東洋高等学校在学中の2010年3月 第41回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会に主将として出場し優勝を果たし、2011年慶応義塾大学へ進学。2013年に全日本メンバーに登録。
2014年10月 Ⅴプレミアリーグ・サントリーサンバ―ズに入団。
2015/2016シーズンレギュラーラウンドでは全試合に出場し、最優秀新人賞に輝いた。
2017年4月 サントリーサンバ―ズを退団し、プロ転向を発表。
2017年5月 プロバレーボール選手として、ドイツ・Volleyball Bisons Bühl(バレーボール・バイソン・ビュール)と契約締結。
2018年 ポーランド1部リーグ・Cuprum Lubin(クプルム・ルビン)にてプレー。
2018年4月 日本代表キャプテン就任。
2019年 ドイツ・United Volleys(ユナイテッド・バレーズ)契約締結。
2020年 V.LEAGUEサントリーサンバーズに3年ぶりに復帰。
2020-2021、2021‐2022 V.LEAGUE DIVISION1 MENで、サントリーサンバーズの2連覇に貢献し、自身も2年連続ベスト6に輝いた。
2022年 V.LEAGUEジェイテクトSTINGS 契約締結。天皇杯優勝に貢献し、大会最優秀選手に輝いた。
2023年 V.LEAGUE東京グレートベアーズ 契約締結。